2014年7月9日水曜日

真夏のクリスマスはLongfortdで 2008年12月25日

クリスマスの朝。


街はどんな感じなんだろう?
普段通りなのか、騒がしいのか、それとも静かなのか。




自転車を宿の外に出し、出発の支度をしているとリアタイヤがパンクしていた。

フロントはホイールを外すときにキャリアの一部を外さないといけないので(下がクイックに挟んで固定している)、リアでよかった。

どうやらスローパンクのようだ。クリスマスの朝からパンク修理とは。


ホイールを外していると、宿の女性が「パッチとかうちで売ってるわよ」と声をかけてくれた。

「大丈夫、全部持っているから。ありがとう。」
私は礼を言い、作業に戻った。

タイヤに何も刺さっていないようなので、チューブを交換して済ませた。今
思えば、このときパッチを買っておけばよかった。
のちに後悔することになる。


修理完了。


これまで雨もあったので、タイヤは真っ黒だった。
もちろん、そのタイヤを作業をした私の手も真っ黒に汚れた。

ちょうど宿の玄関を掃除していた女性に、真っ黒の手を見せて、
「手、洗わせてもらってもいいかな?」ときくと、
少し笑って「Absolutely」と言ってバスルームの方を指さした。

バスルームで手を洗い、玄関の女性に礼を言い、握手して別れた。
「クリスマスよ。車に気をつけてね!」


アートハウスバックパッカーズを後にする。
最後まで印象のいい宿だった。





 ロンセストンを後にし、南に向かう。

タスマニアは北部のロンセストンと南部のホバートを結ぶハイウェイが走っており、オールドタスマンハイウェイと呼ばれている。



その名の通り、タスマニアでも古い街道で、特にロンセストン周辺には昔からの小さい街が点在している。


今日はこうした街を巡り、のんびり過ごすのだ。

ロンセストンの町外れからハイウェイが2キロほど、真っ直ぐな上り坂になった。都市から出るとき、ときどき出くわす状況だ。メインのハイウェイを使うと多いケースだと思う。

長いのぼりの後は平穏な道だった。

タスマニアには鉄道が走っているが基本貨物用。旅客はごく一部。

夏のクリスマスの陽射しが眩しい。




昼にはEvandaleの街に入る。




ロンセストンもだったが、外に人がほとんどいない。
なぜか見かけたのはロード乗りばかりだ。




エヴァンデールの教会の横にある公園で昼食。






メニューはインスタントラーメンにインスタントのマッシュポテト、それからリンゴ。





こんなものでも外で食べればうまい。


昼食を食べた後、シューズのクリートの位置をずらした。膝がずっと痛いのだ。多少でも痛みが軽減されるといいが。

昼食後、エヴァンデールからPerthという街に立ち寄る。
ここにもさっぱり人影がない。





その後、今日の目的地、Longfordまではすぐ着いてしまった。

キャンプ場に向かうと、無事に営業していた。よかった。
レセプションのおじさんもとても感じがいい。

夜、バーベキュースペースでソーセージを焼くからおいで、と誘ってくれた。

リカーストアの場所を聞き、クリスマスでも営業しているか尋ねると、
「やっているんじゃないかな。酒なら夜パーティしてるときに誰かがワインぐらいくれるかもしれないよ」と教えてくれた。

私は礼を言い、テントサイトに向かった。

キャンプ場は背の高い木がほどよい間隔で伸び伸び茂っており、木陰がとても気持ちよかった。





キャンプサイトは草に覆われていて、寝そべっても気持ちがいい。
また、大きな木がほどよい間隔で繁っており、やさしい木陰を作っている。

さらにテントサイトの横には小さな川が流れており、カヌーに乗っている人が見えた。



施設のいいキャンプ場は珍しくないが、
街中にあってこういう気持ちのいいキャンプ場は珍しいのではないだろうか。






こういうキャンプ場が近所にあれば毎週末に行きたいぐらいだ。



一本の木の下にテントを張り、とりあえずビールを買いに行く。
夜、誰かに貰えるかもしれないと言われても、
こんなに気持ちがいいのにビールを飲まない手はない。



リカーストアも無事にいていた。
店は中に入ると暗く、狭い通路の奥に格子付きのカウンターがあった。
そのカウンターの向こうにいくつかの酒の瓶が並び、真ん中に店主がいた。
なんだか、怪しい店みたいだな。

というより、荒くれた時代から続く店なのかもしれない。

ビールは見当たらなかったが、「Boag's二つ」と言うとちゃんと出てきた。ありがたい。




キャンプ場に戻り、早速ビールを開け、草っ原に寝転んだ。





いい時間だ。



こうして本を読み、ビールを飲みながら川を眺めてもいい。



コーヒーを淹れて、チョコレートをつまむのもいいかもしれない。

音楽をかけて眠ってしまってもいい。

或いは歴史小説を読んで戦国時代に想いを馳せてもいいだろう。



となり、と言っても200mぐらい先のおじいさんは
木陰で犬と寝そべっていて、とても満足そうだ。




私も音楽を聴きながら、ビールを飲み、マッシュポテトをつまみながら
日記を書いているが、なんともいい。


今度の旅はこれでいいのだと思う。


どこか目的地に到達すること、それだけが重要ではない。

このタスマニアという土地で、この風土にあった自分なりの自由というものを求めていく。
そういう旅だ。







2014年6月17日火曜日

Launceston散策  2008年12月24日

今日は休息日。ロンセストンの街を一日散策する予定だ。
偶然、クリスマスイブだが、そこはあまり重要ではない。


 
ハチミツを塗ったトーストとコーヒーで朝食。
シンプルな朝食を済ませるとに自転車で街の中心部に出た。

荷物のない自転車は軽い。

街の中心地を散策する。
いろんな店を眺めて通りを歩いていると楽しい。


立ち寄ってしまうのはやっぱり自転車屋。
ニュージーランドを代表するバイクメーカー「AVANTI」のショップはスペシャライズドも数多く取り扱っていた。販売系列が同じなのかもしれない。
 
いいウィンドブレーカーがあれば欲しかったが、見つからなかった。

かわりに私が勝手にオセアニアのユニクロアウトドアと呼んでいる「カトマンズ」で
レーサージャージと帽子を買った。98ドル(7,500円)。
カトマンズ商品が増えてきたな。


思わず撮ってしまったラボバンク。当時はプロチームがあった

自転車屋の他、チッキン用品の店に入る。
日本で買うより安いものがあればと思ったが、
ルクルーゼなどの外国製品は日本とさして変わらない値段だった。

こういう店も楽しい。日本のGlobalの包丁があった。


一旦、宿に戻り、昼食。


昨日オリーブオイル、香味野菜、ハーブでマリネしておいたチキンを焼いて
フリーフードのラックにあった誰かが置いていったマスタードをかけていただく。

マスタードの甘みと酸味が程良い。

昨日、チキンをマリネしようとモモ肉の掃除していると、
それを見ていたマダムが「あなた料理好きなのね」と言ったので、「Yes!」と笑って答えると
マダムも満足したのか満面の笑みを返してくれた。


昼食
キッチンの棚。上には宿泊客の食料。

棚の上のフリーフード。宿泊客が置いていく。

アートハウスのキッチンにあったお皿とマグ。この宿は本当にセンスがいい。


よく見かけたポスター
宿の中庭
自転車は中庭に置かせてくれる。安心。
昼食後、ロンセストン南部へ。
 
高そうな食品雑貨のお店をのぞく。 
タマーリバーの横に立つその店は黒い扉がなんともお洒落だった。
店内には美味そうなチーズとハム、それにワインが並んでいたが、
どれも見た目通りの値段だった。
帰国直前なら考えたが…
 
街を一回りして、最後にスーパーに寄って買い物。
ジャム売り場で、当時日本で売られていなかったボンヌママンのルバーブジャムを見つけたので、
土産に購入。ただ、瓶が割と重く次の2週間持って走るのが躊躇われた。
実はルバーブが読めずに何のジャムか分からなかったが。
 
 
毎日のようにお世話になるビール"BOAGS"の工場
 




街の公園。BMXで遊ぶ子供たち。この環境ならうまくなるわけだ




ロンセストンにはヨットも多い

Tamar riverの奥の谷

街の花屋


アートハウスの昔の写真

あてがわれたベッド。清潔だった。
宿にふたたび戻り、晩御飯。
今日はチャーハンだ。
 
旅先で食べるチャーハンとビールは最強だ。
休息日はこれに限る。




リビングにはサムスンの大きな薄型テレビが置かれていた。
こちらではLGとかサムスンをよく見る気がする。
この古い建物に薄型の大型テレビはどうかと思ったが、
他の客がテレビを見てくつろいでいるのを眺めていたらこれでいいような気がしてきた。


イスに座って日記を書いていて、ふと目を上げると
おばさんが三人。それぞれ本を読んだり、テレビを見たりしている。

なんだが笑えた。

一人のおばあちゃんと話す。
おばあちゃんは70歳を超え、最初の息子はもう50歳を過ぎているらしい。

70歳!? 70でバックパッカーに独りで泊るなんてやるなぁ。

これまでニュージーランドのハミルトン、オーストラリア本土、台湾に住んだことがあるらしい。

昨日も今日も、見かけたときはボイルした野菜をパクパク食べていた。

元気なおばあちゃんだ。
たくましい。

こういう70代は素敵だ。



こんな人に出会えるならバックパッカー泊りも悪くない。

 
 
 
そろそろ日本に生存報告をしようと思い、宿のパソコンでネットに繋ぐ。
8ドルも使った割にあんまり上手く使えなかった。これならビールもっと飲めたな。
 
 
 
これからの旅の予定を考えてみた。
 
  
 
帰国は年明け1月7日。帰りの飛行機はデボンポートから出る。
フライト前日にはデボンポートに入りたい。
 
これからの2週間で中部から南西部をまわり、ふたたび北部へ出てデボンポートに行く。
その途中で、なんとかクレイドルマウンテンには行きたい。
やはり、そうなると北西部のスタンレーまで行こうとすると、かなり日程に無理が生じる。
 
 
悩んだ末、スタンレー行きはやめることにした。
 
 
 
無理せず、自分のペースで旅をしよう。
 
明日はクリスマス。
ロンセストン周辺の古い街を巡って、キャンプ場のある街でのんびりしよう。
 
 
さて、クリスマスでもキャンプ場はやっているのか?
それ以上にリカーストアは空いているのか?
 
重要な疑問は解消されないまま、クリスマスイブの夜は更けていった。