2014年1月31日金曜日

Great Oyster Bay  2008年12月16日

禁酒して2日。薬のおかげもあり、体調も良くなる。
天気もよさそうだ。
これなら自転車に乗るのも楽しいだろう。

朝、トリアブアナ出発。
キャンプ場のオーナーはとてもいい人たちだった。出発のとき、礼を言う。



どこへ向かうのかと聞かれたので、フレシネ半島へ行くと答えると、オーナー夫妻の旦那さんが、「ナインマイルビーチの先からバイクフェリーがある」と電話番号教えてくれた。

私はこれから東海岸を北上し、その名の通り半円状になったグレイトオイスターベイを回り、その南端にあるフレシネ半島まで行く予定だ。


地図がないとイメージが湧かないと思うのでこちらを見てほしい。


ナインマイルビーチはスワンシーという街から弓なりに伸びる半島で
一見するとフレシネ半島とつながっているように見えるが、実際はわずかに切れており、
スワンシーから陸路で行こうとするとかなり大回りを強いられるが、フェリーがあるならとても楽ができる。



トリアブアナを後にし、タスマンハイウェイを北へ。


天気がとてもよく、ときおり雲が出て曇ってしまうことがあったが、走りやすかった。





調子がよかったので、歌を歌ったり叫んだりした。
とにかく、晴れの中走ることができるのが嬉しくてきもちよかった。


途中、景色のいいところで休憩。



海の見える高台でチキンラーメンを作り、フルーツを食べた。
久しぶりのピクニックな昼食。何年振りだろう。

アラスカやニュージーランドではよくこうして、景色のいいところで昼食を食べたものだ。






その後は順調に進むが、いまいち距離が伸びない。
日頃の練習不足を呪うが、自業自得である。
旅をしているうちに、またよく走れるようになるだろうということにしておく。


牧場の横で発見。何なんだろう。

こういう平坦な道ならどこまでも行ける気がする



旅先では印象的な木の写真をよく撮る

タスマニアの道端にはよくハリネズミがいる


Spiky Bridge 1864に建設された橋
橋の上から



スワンシーの街が近づいた頃、「Kates berry farm」の看板が見えた。

ベリーファーム。いいねぇ。行くしかないでしょ。
タスマンハイウェイから横道に入っていく。


つい日本の感覚で、看板からベリーファームまでハイウェイからすぐかと思ったら
ハイウェイから結構な距離とアップダウン。
道の舗装はじきになくなり、道は土がむき出しになった。
たぶんハイウェイからベリーファームまで1キロくらいあったのではないだろうか。



視界が開ける。
ベリーファームが見えた。



ベリーファームは丘一面にベリー類が栽培されており、丘の上に小さな建物があった。




ジャムなどを扱うカフェである。

 
つい半年前までカフェで雇われ店長をやっていた私は甘いものに目がない。


ウキウキして自転車を置き、入り口へ。
建物の入り口で中から出てきた年配の女性が
「ベリーのアイスが最高よ!たったの5ドルだし」とウインクした。

いやいや、他にもいいものがあるかもしれない、と思ったが、
気持ちはもうアイスに流れていた。



「Kates berry farm」にはアイスを始め、ジャム、マーマレード、チョコレートにベリーを添えたワッフルがあり、それぞれがショーケースに綺麗に並んでいた。





これはイカン…全部食べたい。
だか、金はないし、旅を始めて数日で荷物を増やすわけにもいかない。

悩んだ末、やはりアイスにした。

アイスはトリプルで5ドル。400円しないくらいか。


上からブルーベリー、ワイルドベリー、ラズベリー


4種類のベリーから3種類選ぶ。これも迷った。

本当においしかった。それぞれのベリー味が楽しめ大満足だ。
入り口で出会ったマダムに感謝した。


ここはまた来たい。でも次はレンタカーでいいな。

「Kates berry farm」を後にしてスワンシーに向かう。



スワンシーの街に入ったころから雨が降り出す。


スワンシーでは少し土産物屋を見たぐらいだ。

公衆電話から例のバイクフェリーに電話する。何度か電話してやっと繋がる。
15ドルで乗せてくれるそうだ。


ナインマイルビーチの先で待ち合わせになった。
ここまでのペースが遅かったので、2時間後に行く、と伝えると
「今どこにいるの?スワンシー?なら1時間半 もあれば大丈夫」と言われてしまい、
1時間半後に半島の先で待ち合わせとなった。

結局、ナインマイルビーチまではすぐに行けたが、
道路からビーチに出る道が見つけられず、着いたのはギリギリの時間だった。


何もないビーチ。
雨がしとしとと降り続く中、私は対岸に目を凝らした。
小さな桟橋が見えるが、フェリーの姿はない。

そうだ、ビーチに着いたら合図しろって言っていたな。
ていうか合図って、なんだ?

とりあえず、私は対岸の桟橋に向かって手を振り、叫んだ。


合図が見えたのか、どうなのかわからないが、
桟橋に横付けした車が小さなアルミボートを下ろし始めた。

バスフィッシングに使いそうなボートである。


「フェリーって言ったよな。あれ、か?」
 キツネにつままれたようにボーっと見ていると、あっというまにボートがついた。

ボートは自転車がやっと乗るサイズだ。


乗っていた初老のオッサンに
「そら、早く靴を脱いで、自転車載せるんだ、ほら」となぜか急かされて自転車を積み、
ボートはすぐに出発した。

ほんのわずかな時間で半島を横切り、対岸の桟橋に到着。

桟橋には男性の奥さんだろうか、初老の女性が傘をさして待っていた。
自転車をボートから下ろすと、奥さんがタオルをくれ、足を拭き、靴をはく。

その間に、男性のほうはさっさとボートを車に積み、そのまま行ってしまった。
奥さんはコールズベイの街の地図をくれ、メインロードまでの行き方とバックパッカーの場所を教えてくれた。
支払いをすると、奥さんはくるくると丸めた紙幣を取りだし、お釣りをくれた。


 きっとトリアブアナのキャンプ場のオーナーに協力してもらい、
内緒でやっている商売なんだろう。そそくさした感じとか、胡散臭い感じが笑えた。

このバイクフェリーを使いたいと言う人がいるかもしれないので電話番号を書いておく。
62570239 (←タスマニア州内からかけること)

この電話番号は、かの『lonely planet』 にすら載っていない情報だ。


コールズベイではビールを2本購入し、そのまま街を抜ける。
今日はフレシネ国定公園内のユースホステルに泊る予定だ。

コールズベイを抜け、フレシネ国立公園のビジターセンターに向かう。

タスマニア東海岸に多い赤い岩。苔類らしい

ここでタスマニア島の国立公園のパスを購入するのだ。
タスマニアには数多くの国立公園があり、中に入るのにパスが必要である。
この先、いくつの国立公園に行くかわからないが、
サイクリストなどの一人旅をするい人向けのバックパッカーズパスを購入した。

ここで、ユースホステルのことを聞くと、
ユースは一般的なそれとは違い、建物があるだけのどちらかというと山小屋に近いものらしい。しかも、予約はホバートのビジターセンターでしか本当は出来ないらしい。

なんてことだ。。

困った私を見かねて、ビジターセンターの女性は特別にユースを取ってくれた。
ありがたい。 だが、ユースの鍵はコールズベイのバックパッカーにあるという。


コールズベイに戻る。

バックパッカーでチェックインの手続きをし、ユースのキーをもらう。

再び、ビジターセンターを越え、ユースに向かうが地図の場所へ行ってもそれらしい建物が見当たらない。どこだろう。


周辺をウロウロしたが、全くわからない。
あたりが暗くなってきた。


諦めて、一旦コールズベイのバックパッカーに戻る。
もう、なにやってるんだろう。

再びバックパッカーに戻ると、オフィスはしまっていたが、中にいた若い女性が助けてくれた。
ユースまでだれかに送らせると言ってくれたが、結局バックパッカーに泊めてくれることになった。


助かった。


本来であればユースとバックパッカーの差額を支払わなくてはならないが、
「あぁ、いいよ。君はラッキーだね。」と言って、部屋のキーをくれた。

ほんとに感謝してもしきれない。それと同時に自分のラッキーが少し怖くなってきた。



バックパッカーのシャワールームに向かうと、知っている顔がいた。

ホバートで会ったヒロキくんだ。

「あ、島田さんじゃないですか!どうしたんですか!」
事情を話し、食事を済ませたらビールを飲もうということになった。

「ビールいくらでした?どこで買えます?」とヒロキくん。

私はヒロキくんにリカーストアの場所を教え、
 「2本で5.4ドルだった。一番安のくれって言ったら出てきたよ」と伝えた。

「おぉ、なるほど!おれもそう言って買ってきますね!」ヒロキくんはそういうと出て行った。



キッチンで私の旅の定番、フジッリのパスタを茹で、刻んだオニオンとツナをソースと合わせて夕食する。スパゲティはバッグの中でバキバキに折れてしまうのでねじねじフジッリがいい。


ナイスガイのヒロキくん

夕食後、ヒロキくんとビールを飲みながら長々と話す。
彼はこれからタスマニア北中部の都市、ロンセストンへ行くという。

彼と話しながら、ふと、あぁ旅をいているな、と思った。



2014年1月19日日曜日

Triabunnaのドクター 2008年12月15日


今日はとてもいい天気だ。
快晴と言える晴れはタスマニアに来て初めてではないだろうか。 
 
 
 
だか今日は走らない。
 
昨夜から腹痛と熱っぽさが抜けず、調子が悪かった。
まだ走り出したばかりだが、先のことを考えるとちゃんとしたほうがいい。
一日休息を取り、念のため医者に行くことにした。
 
Triabunnaのキャンプ場。居心地が良かった。
 
キャンプ場のオーナーに連泊することを伝え、病院の場所を教えてもらう。
 

Myテント
自転車の一人旅だというと、オーナーの奥さんが感激したのか、宿泊費をまけてくれた。 全く現金な話だが、これは嬉しかった。 病院、というかTriabunnaの診療所はキャンプ場の裏手にあった。 

Triabunnaの海
海のそばの素敵な建物だ。
診療所で状況を話すと3時45分にまた来て、と言われてしまい、また出直す。
 
街で少し買い物をする。 
 
Triabunna 海沿いの小さな街だ
小さなスーパーでフルーツを少し買った。
レジには見るからにティーンエイジャーの女の子がいた。 スーパーの娘だろうか。退屈そうに店番をしていた。 
 
トリアブナは小さな街だ。
普通の旅行者はホバートからこの先の国立公園フレシネ半島まで一気に行ってしまうだろうから、
わざわざ寄らない場所だろう。お客は地元住人がほとんどではないだろうか。
 
気だるそうな彼女を見て、ふとそんなことを思った。 
 
 
NZを旅したころからのパンの定番お供
 
毎朝、紅茶に多めの砂糖を溶かし、走行中のドリンクを作る。ちょっとした節約。
 
キッチンの建物
キャンプ場に戻り、キッチンのソファでお茶を飲んで休んでいると バックパックを背負った女性が入ってきた。 年齢は50代くらいだろうか、白人女性ながらよく焼けた肌。 同じくらいよく焼けた背中の大型のバックパックが目を引く。 ベテラン、という言葉が相応しい旅人だ。 無駄な肉がなく引き締まった体型のその人は旅する者の一つの理想に見えた。 ”Hi.”私は軽く手を上げた。 彼女は大きな瞳でこちらに笑顔を見せて”Hi!”と答えると、 キッチンを見回し、満足そうに出て行った。 あぁ、あんな旅人がいるんだ。 わずかな時間であったが、そんな出会いがあったことに感謝した。 
 
キャンプ場のキッチン
 
2014年の現在でも時折、彼女は今どんな旅をしているんだろうと思うことがある。
 
連絡先を知るわけでもない、こうした人のことがときどき思い出される。
これも旅のよさだろう。


キッチンにあったマグカップ
 
その日の食事。トーストにはピーナツバターとハチミツにシナモンがふってある。
 
 
 
海辺で風を浴びる
 
 
時間になったので診療所に行くと
白いヒゲをたくわえたメガネの「いかにも」という風貌の初老の男性ドクターが診察してくれた。

診察室に入るとドクターが「カプチーノ飲ませて」と
大きなマグに入ってきたカプチーノを美味そうに飲んだ。
大らかだな。いい。


診察が始まったが、知ってのとおり私の英語は褒められたものではない。 

私は辞書片手に一生懸命説明したが、肝心な質問を私が理解できずにドクターは困り果てていた。 


しばらく考えた後、ドクターはジェスチャーと擬音語で質問を再開した。 

「口から『ウベベベベ-』か?おなかは?『ジャー』?」 
先生はそう言いながら吐くまねとお腹から下に激しく両手をふった。 


きっと幼児にはこうやって説明するんだろうな。。。 

『ウベベベベー』はノー、『ジャー』はヘビーかマッチと言った気がする。 


「ごめんよ。私は日本語は『コンニチハ』しか知らないんだ。」
とドクターは本当に申し訳なさそうに言った。 


ドクター、アホな私が悪いんだ。あなたは悪くないです。 



これほど英語ができないのを悔んだことはない。 


ドクターは強い薬を処方してくれたらしく、ファーマシーで出された薬はよく効いた。 



ドクター、ほんとうにありがとう。 

心やさしいドクターのいるTriabunnaの診療所

2014年1月6日月曜日

strong winds and steep hills 2008年12月14日

昨日は日本人と盛り上がって深夜まで盛りあがったため、飲みすぎてしまった。
今日から本格的に自転車に乗るのだが。。

ベッドで荷物をまとめ出発の準備をする。
ニュージーランドを旅していた頃からの習慣で朝食前に出発準備を概ね済ませておく。
何でもいいが、隣のベッドの女の子の足とサンダルが猛烈に臭く、辛い。
隣の女の子の足の臭いに耐えながら何とか荷物のパッキングは終了。
なかなかかわいい子だったのでちょっとショックだ。

キッチンへ行くときのう一緒に飲んだ日本人学生のヒロキくんがいた。
彼は今日コールズベイへ行くという。彼はしばらくタスマニアを旅するらしい。
また会えるといいな。

ヒロキくんは私に牛乳をくれた。ありがたく頂く。
昨日の飲みすぎが響いて胃の調子はいまいち。朝食は洋ナシとバナナで済ませた。


バックパッカーの前にて


ホバート出発。


西へ向かう。いよいよだ。

天気は曇り。ときおり雨がぱらつく。
上にレインジャケットを着る。
タスマニアは夏の盛りのはずだが気温はあまり高くない。
レインジャケットを着てちょうどいいぐらいだった。


日本を発つ前、スイス人の友人ダニエルが人づてのメールでタスマニアについてのアドヴァイスをくれた。

" it can be really cold in Tasmania, that you should bring a waterproof tent (remember Coromandel Island), a warm sleeping bag and warm clothes."

なるほど夏と思うと寒い気候だ。

ダニエルはさらにニュージーランドよりもさらに強い風と急坂が多いと忠告してくれた。
すぐにこれが誇張でも何でもないことを理解することになる。



ホバートから出るため大きな橋を渡ろうとするが、
サイクリングロードからそのまま橋に突入すると橋の入り口の段差が高く、
荷物を満載した自転車を上まで持ち上げることができず、一旦荷物を外した。
全く手間がかかる。



不思議と私がこれまで行った海外の都市では
郊外に出るのに自転車だと不都合なことが多い。


橋の上に出ると猛烈な風に襲われた。
とてもじゃないが、自転車に乗って行けない。なんて風だ。


橋の上から。猛烈な風が吹き抜けていく
橋をなんとか渡り終わると今度はサイクリングロードから一般道に戻るのに軽く迷子になる。
過去の経験上、初日に街から出るのに時間がかかることがわかっていたのでウンザリはしたが、イライラはしなかった。

ホバートから西のSorellへ行くつもりだったが、こちらはさらに橋を越えていかないといけないので、コースを北にとり、Richmondに向かうことにする。

Richmondへの道は郊外の緩やかなアップダウンの続く道で走っていてとても気持ちよかった。
天気がよくなくても楽しめた。
こんな道ならずっと走っていたい。

Richmondへ向かう道。快走。

気持ちよく走っていると地元のライダーだろう、
ロード乗りが颯爽と私を抜き去って行った。
こんなところを普段から走れるなんてうらやましい。


タスマニアはワインも有名。残念ながら日本にはほとんど入ってこない

一か所かなり上ったが、Richmondに到着。

Richmondはオーストラリアでは古い街で19世紀からの遺構が残っている。
『ロンリープラネット』によれば、銀行もない小さな街だ。

昔風の建物が並ぶ街のメインストリートには土産屋やレストランがあった。
昼食にしようかとも思ったが、昼前の早い時間だったので見送った。


Richmondに残る古い橋。Richmond Bridge

Richmond BridgeというRichmondで一番有名な橋を越え、さらに東に向かう。

久しぶりに荷物を満載した自転車で思ったように進まない。
まだ40キロの走っていないが、体がキツイ。
体調が良くないような気もする。

馬の標識は街の郊外では比較的よく見る

Tasman Highwayに出て、地図に書いてあるOrieltonというところで昼食にする予定だったが
ここは数戸の家があるだけで食事できる場所はなかった。
カフェぐらいあるだろうと勝手に決め付けていた自分が悪い。
地図に街の名は書いてあるが『ロンリープラネット』には何も記載がなかった。


ハイウェイ沿いの大きな建物の横で休憩。
自転車を立て掛け、補給にビスケットを食べていると、
道の向こう側からびしょぬれのサイクリストがこちらに走ってきた。

こちらに気がついて、私の方へやってきた。
彼はルーマニア人でシドニーから来て(と聞こえた。はっきりしない)、
タスマニアには北部のデボンポートから走っているらしい。

ちなみにデボンポートは港町で本土メルボルンとの間にフェリーがある。

私があまり降られていないのに彼がびしょぬれなので聞いてみると
向こうは大雨だったという。
そいうえばニュージーランドもすぐ向こうは晴れていても、今いる場所は豪雨とかいうことがよくあったが、同じようなかんじなのかもしれない。

道について訊ねるとこのさきもuphill、steepらしい。いやはや。

彼が私の自転車を見て「自分のバイクをわざわざ持ち込んだのか」というので「そうだ」と答えると、彼はこちらでバイクを調達したらしい。彼によればバイクを現地調達して旅をしている人も少なくないそうだ。


北からやってきた男。ここから先はsteep hillらしい
ルーマニア人と別れて再び走りだす。

幸い雨はそこまで強く降らなかった。
タスマニアンウェザーは気まぐれらしい。


彼が言っていたらしき上り坂にさしかかる。坂の途中で何度も何度も休んでしまう。
ほんとうにびっくりするような急坂が続く。
なるほど、ニュージーランドのコロマンデル半島も日本ではお目にかかれないほどの急坂だったが、それに勝るとも劣らない。

過去に走ったところでは
アラスカダルトンハイウェイのローラーコースターセクションもやばかったが、
斜度でいったらこちらの方がキツイかもしれない。



ダニエルが「コロマンデルを思い出せ」と言っていた理由がよくわかった。



先に進めさえすれば遅くても構わないが、
それにしても日ごろの運動不足ときのうの飲みすぎ、過剰な荷物が自分を苦しめているのは明らかだ。しばらく手持ちの食糧を消費しようと決めた。
お買い得だった1キロのパスタが重すぎる。



タスマニアは花の季節

"Bicycle Friendly"と言っているが、猛烈な登り坂の連続である。


3つ目のきつい登りの途中で休憩しているとサイクリストが二人やってくるのであわてて出発したが、あっけなく抜かれた。無念。

先に抜いていったサイクリストの一人は女性でショックだった。
峠の上で二人に会えた。彼らはイギリス人でカップルでツーリングしているようだ。
なんてうらやましい。
聞けば彼らもOrfordに向かうらしい。

私は男性の方に写真を撮ってもらうと出発した。またOrfordで会えるだろう。

峠の頂上。あんなにきつくて標高がわずか336mとは。。
イギリス人カップルと別れ、峠を下る。
上った分だけちゃんと下りがあった。やれやれ。

スピードに乗って走っているとBucklandの街に入る。
待望のカフェを見つけて入る。

カプチーノ マグ3.8ドルとチーズバーガー&チップス6.5ドルを注文する。
海外のカフェのバーガーはほんとうに美味しいと思う。

完食したが、思ったより腹いっぱいだ。やはりなんだか体調がすぐれない気がする。

カフェでトイレを借りようとすると外にあって鍵がかけてあるからと鍵を貸してくれる。
ガソリンスタンド併設で勝手に使う人が多いのだろうか。


カプチーノに添えられたミントチョコが美味しい

大したボリュームムに見えないがなかなかのサイズ
中はこんな感じ
カフェの犬。海外の宿やカフェにはよく躾された犬がいる。

Orfordへ到着。
うろうろしていると先ほどのイギリス人カップルと遭遇した。

どうやらここのキャンプ場はやっていないらしい。
彼らはOrfordから北に10キロほどのTriabunnaの街までに行くらしいので
ついていくことにした。


彼らはペースが速く、ついていくのがやっとだった。
最後の1キロぐらいで千切られてしまったが、彼らの女性もほうも千切れてしまい、
男性の方は街の入り口の分岐で待っていた。

街に入ったところで彼らと別れた。


キャンプ場はニュージーランドのそれとほぼ同じであったが、
なぜか持ち込みテントサイトの料金が2名料金からとなっており、
18ドル取られた。ニュージーの倍だ。これがオージールールなのか?

これなら場合によってはバックパッカーに泊ってもいいな。


キャンプサイトの芝生の端にテントを張り、すぐに眠りに落ちた。
タスマニアライディングの一日目はこうして終わった。

タスマニアツーリング初日のルート。99.3キロ