2014年6月17日火曜日

Launceston散策  2008年12月24日

今日は休息日。ロンセストンの街を一日散策する予定だ。
偶然、クリスマスイブだが、そこはあまり重要ではない。


 
ハチミツを塗ったトーストとコーヒーで朝食。
シンプルな朝食を済ませるとに自転車で街の中心部に出た。

荷物のない自転車は軽い。

街の中心地を散策する。
いろんな店を眺めて通りを歩いていると楽しい。


立ち寄ってしまうのはやっぱり自転車屋。
ニュージーランドを代表するバイクメーカー「AVANTI」のショップはスペシャライズドも数多く取り扱っていた。販売系列が同じなのかもしれない。
 
いいウィンドブレーカーがあれば欲しかったが、見つからなかった。

かわりに私が勝手にオセアニアのユニクロアウトドアと呼んでいる「カトマンズ」で
レーサージャージと帽子を買った。98ドル(7,500円)。
カトマンズ商品が増えてきたな。


思わず撮ってしまったラボバンク。当時はプロチームがあった

自転車屋の他、チッキン用品の店に入る。
日本で買うより安いものがあればと思ったが、
ルクルーゼなどの外国製品は日本とさして変わらない値段だった。

こういう店も楽しい。日本のGlobalの包丁があった。


一旦、宿に戻り、昼食。


昨日オリーブオイル、香味野菜、ハーブでマリネしておいたチキンを焼いて
フリーフードのラックにあった誰かが置いていったマスタードをかけていただく。

マスタードの甘みと酸味が程良い。

昨日、チキンをマリネしようとモモ肉の掃除していると、
それを見ていたマダムが「あなた料理好きなのね」と言ったので、「Yes!」と笑って答えると
マダムも満足したのか満面の笑みを返してくれた。


昼食
キッチンの棚。上には宿泊客の食料。

棚の上のフリーフード。宿泊客が置いていく。

アートハウスのキッチンにあったお皿とマグ。この宿は本当にセンスがいい。


よく見かけたポスター
宿の中庭
自転車は中庭に置かせてくれる。安心。
昼食後、ロンセストン南部へ。
 
高そうな食品雑貨のお店をのぞく。 
タマーリバーの横に立つその店は黒い扉がなんともお洒落だった。
店内には美味そうなチーズとハム、それにワインが並んでいたが、
どれも見た目通りの値段だった。
帰国直前なら考えたが…
 
街を一回りして、最後にスーパーに寄って買い物。
ジャム売り場で、当時日本で売られていなかったボンヌママンのルバーブジャムを見つけたので、
土産に購入。ただ、瓶が割と重く次の2週間持って走るのが躊躇われた。
実はルバーブが読めずに何のジャムか分からなかったが。
 
 
毎日のようにお世話になるビール"BOAGS"の工場
 




街の公園。BMXで遊ぶ子供たち。この環境ならうまくなるわけだ




ロンセストンにはヨットも多い

Tamar riverの奥の谷

街の花屋


アートハウスの昔の写真

あてがわれたベッド。清潔だった。
宿にふたたび戻り、晩御飯。
今日はチャーハンだ。
 
旅先で食べるチャーハンとビールは最強だ。
休息日はこれに限る。




リビングにはサムスンの大きな薄型テレビが置かれていた。
こちらではLGとかサムスンをよく見る気がする。
この古い建物に薄型の大型テレビはどうかと思ったが、
他の客がテレビを見てくつろいでいるのを眺めていたらこれでいいような気がしてきた。


イスに座って日記を書いていて、ふと目を上げると
おばさんが三人。それぞれ本を読んだり、テレビを見たりしている。

なんだが笑えた。

一人のおばあちゃんと話す。
おばあちゃんは70歳を超え、最初の息子はもう50歳を過ぎているらしい。

70歳!? 70でバックパッカーに独りで泊るなんてやるなぁ。

これまでニュージーランドのハミルトン、オーストラリア本土、台湾に住んだことがあるらしい。

昨日も今日も、見かけたときはボイルした野菜をパクパク食べていた。

元気なおばあちゃんだ。
たくましい。

こういう70代は素敵だ。



こんな人に出会えるならバックパッカー泊りも悪くない。

 
 
 
そろそろ日本に生存報告をしようと思い、宿のパソコンでネットに繋ぐ。
8ドルも使った割にあんまり上手く使えなかった。これならビールもっと飲めたな。
 
 
 
これからの旅の予定を考えてみた。
 
  
 
帰国は年明け1月7日。帰りの飛行機はデボンポートから出る。
フライト前日にはデボンポートに入りたい。
 
これからの2週間で中部から南西部をまわり、ふたたび北部へ出てデボンポートに行く。
その途中で、なんとかクレイドルマウンテンには行きたい。
やはり、そうなると北西部のスタンレーまで行こうとすると、かなり日程に無理が生じる。
 
 
悩んだ末、スタンレー行きはやめることにした。
 
 
 
無理せず、自分のペースで旅をしよう。
 
明日はクリスマス。
ロンセストン周辺の古い街を巡って、キャンプ場のある街でのんびりしよう。
 
 
さて、クリスマスでもキャンプ場はやっているのか?
それ以上にリカーストアは空いているのか?
 
重要な疑問は解消されないまま、クリスマスイブの夜は更けていった。




2014年6月6日金曜日

Tamar Valley 2008年12月

ローヘッドのキャンプ場を後にして、ジョージタウンまで戻る。
ジョージタウンで昨日立ち寄ったインフォメーションセンターに行く。
ジョージタウンからロンセストンに広がるタマーバレーは両岸に道があるが、
『ロンリープラネット』によれば、谷の西側の道ほうがおすすめらしい。


今いるジョージタウンは谷の東側である。
対岸の街、Beauty Pointへ渡るフェリーがあるというので、
タイムテーブルを確認して、都合が会えば使いたいところだ。


インフォメーションセンターには昨日のペンギンツアーのスタッフの女性が働いていた。
インフォメーションがツアーもやってるのかもしれない。

フェリーについて尋ねると、「クリスマス休暇かも。確認しますね。」と電話してくれた。


フェリーはやはり、クリスマス休暇だそうだ。まだ一週間は動かないらしい。


いやはや。


フェリーと言ってものんびりしたものである。
これぐらい日本もゆっくりしていてもいいのにな、と思った。

インフォメーションにはサイクリスト向けのタスマニア全土の主要な道路と参考ルートを網羅したマップが置いてあった。
地図には参考ルートだけでなく、ルートの高低差が記載してあり、かなり充実した内容であった。きっと作った人は自転車を分かる人だろう。
アクティビティ全般でオーストラリアは進んでいる。



インフォメーションを後にして、しばらくタマーバレーの東岸を南下する。
フェリーは使えないが、タマーバレーには一本橋があるので、そちらに向かうルートを取ることにした。

橋はその名を「Batman Bridge」といい、『ロンリープラネット』によれば
1968年に開通したこの橋はこの手のつり橋としては世界で初のものらしい。



バットマンブリッジの下はちょっとしたレクリエーションエリアになっていた。
駐車場に果物を売る店が出ていた。



バットマンブリッジを渡る。


日本で本州~四国間にかかる橋を多く渡っているが、
大きな橋を渡るのはとてもわくわくする。

橋の上からの景色もいい。



橋の向こうの道はどんな道だろう?




バットマンブリッジを越え、タマーバレーの西岸に出る。
 
 
雲ひとつない快晴。
今日は青い空が眩しい。
 
 
強く陽射しが、剥き出しの腕を容赦なく焼いていく。暑い。
 
谷を抜ける風が強く吹くかと思っていたが、思ったほど風はなく、順調に進んだ。
とはいえ、道はいつもの楽とは言えないアップダウンだ。
 
 
 
今日は水ぐらいしか飲みものを持っていないが、思ったより大丈夫そうだ。
 
タマーバレーを行くハイウェイからは大きく湾曲するタマーリバーと
対岸の緑がとても美しい。
また、ワイン街道であるこのハイウェイにはぶどう畑が点在していた。 
 
 
 
いい道だ。 
 
 
ハイウェイはLeganeの街に入る。
 
街で昼食にするつもりでいたが、
店を探しながらハイウェイを進んでいると左手におなじみの大型スーパー、
ウールワースがあった。
 
スーパーの飲食店じゃなぁ、と思って、ウールワースの横を通り抜けると、
すぐに街の外れまで来てしまった。
 
日本の感覚でいると、こういうことがよくある。
街がコンパクトで、次に店があったら入ろうと思って進むと
結局何もなくてそのまま街の外に出てしまうのだ。
 
腹は空いていたが、まずまずのペースで走っていたこともあり、
戻るのも面倒なので、そのままロンセストンへ向かうことにした。


 
 
 
ロンセストンまでそんなに距離はないはずだが、
だんだん腹が空いてきた。


 
 
「どうしたものかな」
 
道はいつの間にか川と同じ高さになっていた。

このあたりは湿地帯になっており多くの鳥を見ることができた。

 
ハイウェイ沿いにちょうど保護区の入り口があったので
ここで昼食にすることにした。
 
 
今日は街が点在するルートなので、
どこかのカフェで昼ごはんかなと思っていたので特に昼食は用意していない。
 
自転車のフロントキャリアから食料の入ったパニアバッグごと外し、
強烈な日差しを避けて日陰に行く。
 
いつも食料はパスタとツナ缶、パスタソースになるようなもの、
香味野菜(たいていタマネギ、ニンニク、ショウガぐらい)、
朝食用のトーストブレッド、あとインスタントラーメンを欠かさないように持っている。
 
簡単に済ませようと、ラーメンとピーナッツバターを塗ったトースト、
ビスケットにコーヒーでランチにした。 
 

 
 
 
水辺の木陰で湿地に集まる鳥たちを見ながら食事をするのは悪くなかった。 
 
穏やかなランチタイムであった。
 
 
湿地の保護区から10キロも行かずにロンセストンに入る。
 
 
 
予想したよりもかなりの都会だ。
さすがタスマニア北部最大の都市。
中心部はすごい賑わいだ。久々の都市でこれはこれでなんだかうれしかった。 
 
まずはトランジットセンターに向かう。
 
実は、これから先、タスマニア全土を回ろうとすると
どう考えても日数が足りず、
タスマニアでもっとも有名なクレイドルマウンテンへ行こうとすると
日程に無理が出るため、クレイドルマウンテンへは自走で行くのは諦め、
ロンセストンに数日滞在し、ロンセストンからクレイドルマウンテンへ出ているバスが
使えないかと思ったのだ。
 
トランジットセンターの入り口で青いワンピースを着た女性に声をかけられた。
 
東海岸で出会ったレベッカだった!
スポーツウエア姿しか見たことがなかったので、見違えた。 
 
となりにアダムスもいた。
「ハイ!今着いたのか?」アダムスが矢継ぎ早に質問してくる。
 
彼らは東海岸のセントヘレンズで私と別れた後、
セントヘレンズにもう一泊し、ブランクスホルムで一泊!し、
(ちょうど私の一日あとだったようだ。) 
そのままスコットデールからロンセストンに入ったらしい。


彼らはこれから、メルボルンへ飛び、親戚とクリスマスを過ごすそうだ。

「もうタスマニアで会うことはないな。次はどこだ?フランスか?スペインか?」
私がそう言うとアダムスは笑った。

旅する者たちはこうあるべきだと思う。
 
彼らは結婚したのだろうか。そんなことを想像するのも楽しい。
 
 
バスについて聞いてみたが、都合良く行って帰ることができる便がないことが分かった。
係の女性に「レンタカー使えばどう?」と言われたが、今回は国際免許を持ってきていない。
たかが一か月と思い、国際免許を取ってこなかったことを後悔した。
 
結局、当てになるのは自分の足ということか。
 
トランジットセンターの女性に「おすすめのバックパッカーはあるかい?」と訊くと
「とてもprettyなところがあるわ」と言って「Arthouse Backpakers」を紹介してくれた。
場所も値段もいい。そこに泊ることにした。
 
アートハウスは歴史的な建物らしく、その概観はとても美しかった。
中はぼろくても仕方ないと思ったが、とても清潔だった。
しかも一泊23ドル(2000円弱)と普通のバックパッカーと変わらない値段だった。
これなら非常に安いと思う。 
 
 
 
 
 
近所のスーパーで買い物をし、久しぶりに夕食に米を炊く。
宿での楽しみの一つだ。今日は親子丼を作った。
 
 
宿泊客に日本人の女性がいたので、親子丼をおすそ分けし、
ビールを飲みながらしばらく話す。日本で助産師をしていたそうだ。
 
日本語の会話を聞きつけて、若い日本人の男性も会話に加わった。
結局、三人で遅くまで話し込んだ。
 
内容は特に覚えていない。
だが、このときはそれでよかったのだ。
明日は一日、ロンセストンの街を回ろう。